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2020.08.25

「おいしそうな女」のワンピース物語 

 prologue “あなたのオンナ”が瑞々しく蘇る8枚のワンピース

「女は女である」という映画がある。 フランス映画界を代表とする監督ゴダールのミューズだった女優、アンナ・カリーナが主演、私はこの映画のタイトルが好きだ。

 

「女はいくつになっても最後までオンナである」ということを暗に伝えてくれているかのような題名だから。

 

パリジェンヌは、マダムやおばあちゃんになってもオンナであることを忘れないそうだけど、日本ではオンナをつらぬく女性はまだまだ少ないように思う。

すぐ思い当たるのは、岸恵子さんくらいではないだろうか。

 

ファッションひとつとっても、生っぽいオンナっぽさを出す人は年齢を重ねるほど減るし、ママになってチラッとでも肌見せしている服なんて着ようものなら、「ママなのにオンナを出して」と、しかめ面をされる傾向がある。 “あなたのオンナ”は自分の中にいるのにもかかわらず、世間の価値観や常識によって、自らを押さえつけている女性がいたとしたら、驚きと悲しみを隠せない。

 

大人になってもオンナでいることは、男からも女からも愛される女性になるし、彼女たちは必然とオンナの幸せ最上級!<美・愛・好きな仕事>を叶えていく。

 

私は、そんな女性を「おいしそうな女」と呼んでいる。

 

「おいしそうな女」は、人に対し社会に対して、良い影響力を持つことができる女性だ。 だから、大人になったからこそ「おいしそうな女」を増やしていきたい。

 

そんなわけで、まずファッションで「おいしそうな女」を作ることにした。 ファッションは、纏うだけで本来の自分になれる魔法だから。さらに、ファッションの中でもワンピースは一枚でパッと魔法が効くアイテム。 なので、“あなたのオンナ”が瑞々しく蘇る8枚の新作ワンピースを、「CoquetteAnna(コケットアンナ)」の2020A/Wで制作した。

 

このコラムで「おいしそうな女」になるワンピースにまつわる8つのストーリーを書いていきたいと思う。

 

なぜ、8枚のワンピースを纏うだけで“あなたのオンナ”を瑞々しく蘇らせ、「おいしそうな女」へと誘なうことになるのか? を楽しみながら読んでいただきたい。

 

“あなたのオンナ”を瑞々しく蘇らせるために。

 

 

VOL.1 甘みの中に“苦み”が効いたワンピース

 

味覚の中にも「クセになる味」というものがある。

 

甘みの中の“苦み”のように。

 

コーヒー味のマカロンというものがあれば、そんな感じかもしれない。

 

「マカロンのような女」

 

彼女を見たときそう思った。

 

全体的には甘めの容姿だけど、“苦み”が効いているのだ。

 

ふんわりボディなのだけど、スレンダー。

 

髪型はまぁるいフォルムのゆるふわだけど、目元はアイメイクでどことなくキリッとした印象。

 

美しさを持った人であると同時に、思わず食べたくなる「おいしそうな女」という表現がぴったりだ。

 

男性が味わいたくなるようなセクシャルな雰囲気にとどまらない、女からも憧れられる要素があるのは、センスの良いオシャレ感からだろう。

 

こんな風に、クセになるワンピースがあれば素敵だ。

 

 

 

 

 

 

甘みの中に“苦み”が効いたワンピース
 

 

色は、コーヒーカラーとピスタティオカラー。

 

トップスはふんわりとしたボディラインが映し出されるようにリブニット。

 

 

甘くなるティアードスカートは、段数を抑え、甘みの中に”苦み”を効かせる。

 

バッグは大胆な背中開きに。

 

極めつけは、マカロンの間のクリームをイメージさせる、リボンをウエストにマークする。

 

甘みの中に“苦み”を加えることで起きる化学反応。

 

このワンピースは「クセになるオンナ」を作るのだ。

 

 

chapter2. 艶のある光と、憂いのある影を映し出すワンピース

大人になるとエイジング問題がマグマのように立ちはだかる。 ただ、はち切れんばかりの弾力やキラキラ感という“若さ”を取りこぼさないために、何が何でも年齢に抗わなくても良い気がする。

とくに「おいしそうな女」を目指すならば。

 

なぜなら「おいしそうな女」は、経験の積み重ねによって作られる、外見美と内面美両方の魅力で勝負するオンナだから。

 

例えば、艶のある光を放つ肌感を作り上げながらも、少々のくすみやシワだって、憂いのある影という魅力になって、人を惹きつける。 エイジングを快く受け入れているオンナは、いつまでも抗ってキラキラとしたろう人形のようなオンナよりも、よりもよっぽど生っぽくて女らしいと思うのだ。

 

そして、年齢と経験を重ねたからこそわかる、オンナの厚み。思考が何層にもなっていて、深く知れば知るほど味わい深さがある・・・。 というのが「おいしそうな女」だと思う。

 

そんな思いを込めて、ワンピースを作った。

 

 

 

ネックラインは切り込みを入れ、首元まで詰めているけれども、実は後ろ側は、バッグシャンな背中開きスタイル。

レースに影を映し出したリボンベルト付きである。

 

大人だからこそ相応しい、艶のある光と、憂いのある影を映し出すワンピースとなった。

 

 

chapter3.清純さと大胆さが宿るワンピース

 

どうしようもなく惹かれる映画の中のヒロインがいる。

夫の上司を息もできぬほど夢中にさせていく姿が、魔性の女というには単純すぎる。

 

言うならば“清純さと大胆さの両方が宿っているオンナ”なのだ。

 

彼女が初めて口づけをかわす、印象的なシーンで着ていたワンピースも鮮烈に覚えている。

前からみると清楚なデザインなのだけど、後ろからみると背中が手を忍ばせられるほど大胆にあいているのだ。

 

そのコントラストがあまりにも色っぽく、魅力的だった。

 

清純さと大胆さの両方が宿っているかのようなワンピース。

 

ワンピースでその二つの顔を表現できたらと思って作ったのが、バックリボン付きワンピースである。

スカートがふんわりとしたギャザーがたっぷり入っているため、一見すると無垢な少女感もある。

首元のカーブは、優しい曲線が緩やかに描かれているようなライン。

 

だけどデコルテが美しく覗く開き具合だ。

 

まさに、清純さと大胆さが宿るオンナとなれるワンピースに仕上がった。

 

(文と絵)イラストレーター・エッセイスト・ファッションディレクター 柴崎マイ

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